ドクれいブログ

医者が診ているもの、治療しているもの

こんにちは。ドクれいです。

健康資産、運用していますか。

健康資産は、毎日、全ての人が、運用しています。

医師である私から、一点アドバイスをさせてください。

健康資産の運用方法について、

医療者のアドバイスを妄信してはいけない。

ということです。

医療者は、病気のプロです。

医療者は、健康資産の運用のプロではありません。

(金融)資産の運用なら、銀行員に相談するとよい、証券マンに相談するとよい、ファイナンシャルプランナーに相談するとよい、

が間違っていることと同じです。

医師の立場から、例を挙げます。

肥満の人は治療しない。肥満症の人を治療する

(肥満=太っているだけ。肥満症=太っている+何らかの病気がある。)

(肥満、肥満症については、過去記事を参照してください。)

医師は、肥満+高血圧の人を治療します。

血圧を下げる薬を出して、血圧が下がれば、医師も患者さんも満足します。

医師は、肥満+コレステロールが高い人を治療します。

コレステロールを下げる薬を出して、コレステロールが下がれば、医師も患者さんも満足します。

医師は、肥満+血糖値が高い人を治療します。

血糖を下げる薬を出して、血糖値が下げれば、医師も患者さんも満足します。

医師は、太っているだけの人は治療しません。

太っていることが、肥満であることが、高血圧や、脂質異常症、糖尿病の最大の原因であるのにも関わらずです。

医師は、太っているだけの人は治療しません。

私の告白です。

医者人生のこれまでで、私は

「食事に気を付けて、運動して、ダイエットしてくださいね。」

と、10年以上、言い続けてきてしまいました。

健康資産、食事資産を、意識的に運用して、減量するなんて考えは微塵にもありませんでした。

健康資産を運用しよう

肥満の人でも、

肥満+高血圧の人でも、

肥満+コレステロールが高い人でも、

肥満+血糖値が高い人でも、

まずするべきことは、薬を内服することではありません。

健康資産の運用方法を見直し、減量を試みることです。

肥満は、食事資産と密接に関わります。

さらに肥満があると、運動資産や、睡眠資産にも影響が出ます。

それぞれが独立した資産ではありません。

医療者は健康資産の運用方法については、月並みなアドバイスしかできない人が大多数を占めると思います。

医療者も医療者でない人も、

肥満は自己責任である、

肥満は食べすぎと運動しなさすぎが原因である、

と決めつけてしまっているのです。

食事資産、運動資産、睡眠資産、マインド資産は、4つが絡み合って健康資産となります。

全ての人が、毎日運用している健康資産。

正しく運用し、人生の最大化を図りましょう。

ドクれいでした。それでは、また。