論文読んでみた 

食事前の水分摂取でダイエット

 こんにちは。ドクれいです。食事資産の運用は全ての人が毎日行っています。食事資産を意識的に、そして正しく運用するために、お勧めしている飲み物は、水、お茶、無糖のコーヒーです。ブドウ糖や果糖、砂糖、人工甘味料が添加された飲み物・清涼飲料水はお勧めしていません。むしろ基本的には絶対飲まない方がいいと考えられる飲み物です。

 では、水、お茶、コーヒーをどのように飲むとよいのでしょうか。今回は水をどのように飲むとダイエット効果があるのかを調べた論文がありますので、読んでみたいと思います。メンタリストDaiGoさんが紹介してくれた論文でもあります。

 まずは、結論です。

「食事の30分前・500mLの水分摂取でダイエット!!」

 これですね。では、論文の紹介、解説などをさせていただきます。

論文の紹介

タイトル:Efficacy of water preloading before main meals as a strategy for weight loss in primary care patients with obesity: RCT

ジャーナル:Obesity

発表年:2015

URL(PubMed):https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/26237305/

どんな人が参加して、どのようなことをしたか。

 この研究には男性30人、女性54人の合計84人が参加しました。平均年齢は57歳、平均体重は93kg、平均BMIは34.1でした。

 84人を2つのグループに分けました。1つはコントロール群で「食事の30分前にお腹がいっぱいであると想像する」ように指導しました。もう1つが介入群で「食事の30分前に500mLの水を飲む」ように指導しました。それぞれのグループの参加者には、健康的な生活(健康的な食事、脂質を減らす、野菜・果物を食べる、運動する)についてのアドバイスを同じようにしています。

結果

 12週間後の体重変化を調べました。コントロール群は、12週間後に1.2kg体重が減りました。では、30分前に水を飲んだ介入群はどうなったでしょうか。介入群は、12週間後に2.4kgも体重が減っていたのです。

 つまり「食事30分前の500mLの水分摂取には、減量効果がある」という結果であったのです。この論文は参加人数が84人と決して多いと言える論文ではありません。しかし、84人の参加者をランダムに振り分けて、前向きに検討した論文であり、質の高い研究であることは間違いありません。

 いかがでしたでしょうか。食事の30分前に500mLの水を飲む。食事前にこの論文の結果を思い出すことができたら是非実践したいですね。

 健康資産は、全ての人が毎日運用している資産です。食事資産、睡眠資産、運動資産、マインド資産の4つより成り立っている資産です。どれか一つの資産にでも負債をかかえると、健康資産のバランスが崩れます。日々の生活の中で、意識的に健康資産を運用しませんか。全ての人が毎日運用している健康資産。意識的に運用し、人生の最大化を図りましょう。

 ドクれいでした。それでは、また。