こんにちは。ドクれいです。
健康資産、運用していますか。
健康資産は、食事資産、運動資産、睡眠資産、マインド資産の4つから成る資産です(と、このブログでは定義しています)。
健康資産に負債を抱えると、肥満や糖尿病といった生活習慣病などの病気だけではなく、不安やイライラ、過食、睡眠不足など様々な症状が出ることもあります。
食事資産、運動資産、睡眠資産、マインド資産は、全ての人が毎日運用しているものです。
改めてその運用方法を見直してみませんか。
今回は自律神経について、勉強します。
参考にさせていただく本は、小林弘幸先生の「図解 眠れなくなるほど面白い 自律神経の話」です。
楽天:https://books.rakuten.co.jp/rb/16197388/
私は内科医ですが、患者さんから
「前に自律神経失調症と言われて・・・」
「自律神経の調子が悪くて・・・」
と言われることがあります。
でも、学生時代に自律神経失調症について、勉強した記憶がありません。
手元にある医学書を見ても、「自律神経失調症」という病気は載っていません。
パッと読むための目次
自律神経とは。
まず、自律神経とは
勝手に働いてくれる(=自分でコントロールができない)神経
です。
一方で、対比として運動神経が取り上げられますが、
運動神経は、勝手に働かない(=自分でコントロールができる)神経です。
自律神経とは、勝手に働いてくれる神経なので、
勝手に働いてくれている臓器をコントロールしてくれています。
例えば、心臓は勝手に血液を送り出しています。肺は勝手に酸素と二酸化炭素を交換しています。消化器は、勝手に食べ物を消化・吸収しています。腎臓は勝手に血液をろ過して、尿を作っています。勝手に体温は調整されています(汗をかく、鳥肌がたつ)。
つまり、
自律神経は自分の意志に関係なく、24時間ずっと働いてくれている神経
なのです。
自律神経失調症とは。
気分がすぐれない、不安である、イライラする、集中できない、何をするにも気力がわかない、睡眠不足である、頭痛がある、肩こりがある、動悸がする、腰が痛い、手足が冷える
このような症状で病院を受診した経験はありませんか。
私は、このような症状を訴えて受診する患者さんを診ることがあります。
例えば、動悸がするのであれば、不整脈や心筋梗塞、狭心症などないかを重点的に診ます。
つまり、命に関わる重大の病気を最優先に考えて診療をします。
見逃してはならならい不整脈や心筋梗塞、狭心症が否定されるようであれば、
「安心してくださいね。大きな病気はないですよ。」といって診察を終えることが一般的です。
この本を読んで、自律神経失調症について考えを改めさせられました。
病院で詳しく検査を行っても、特に原因が見つからない場合に、これらの症状は自律神経失調症の可能性があるということなのです。
自律神経失調症とは、自律神経の乱れにより、引き起こされる症状のことです。
しかし、「あなたは自律神経失調症です」と診断することは非常に難しいです。
私はこれまだ自律神経失調症と診断した経験はありません。
患者さんに「あなたには大きな病気はありません。自律神経が乱れているからですね。ストレスのない規則正しい生活を送りましょう。」といって、患者さんから目を背ける行為になってしまう気がするからです。
自律神経を知り、健康資産の運用に生かす
次回は、さらに自律神経について勉強してみようと思います。
自律神経の乱れでおこる自律神経失調症の症状には、
不安、イライラ、頭痛、不眠、手足の冷えなどがあります。
健康資産に負債を抱えると、
食べ過ぎや肥満、運動不足、睡眠の質の低下、精神的な不調が出ます。
自律神経の乱れと、健康資産の負債には、共通項がたくさんあるように思います。
自律神経を知り、健康資産の運用に生かしましょう。
全ての人が毎日運用している健康資産。
正しく運用し、人生の最大化を図りましょう。
ドクれいでした。それでは、また。