お疲れ様です。ドクれいです。
今回は、前回に引き続き、ファスティングについてのReview論文を読んでみます。
Review論文とは、総説論文とも言いますが、『いろいろな論文をまとめたもの』です。
もし、よろしければ前回のブログ記事も参考にしてください。
タイトル:ファスティングのReview論文を読んでみよう①
URL:https://healthful-assets.com/fasting-20211031/
論文の紹介
タイトル:Effects of Intermittent Fasting on Health, Aging, and Disease
発表年:2019年
URL(PubMed):https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/31881139/
ファスティングのメリット
ファスティングのメリットには次のようなことがあります。
- 体重減少
- インスリン抵抗性の改善
- 高血圧の改善
- 脂質異常症の改善
- 炎症の減少
- 酸化ストレスの減少
- フリーラジカルの減少
- ストレスに対する抵抗力アップ
- 認知機能の向上
- 寿命の延長
など、様々な効果があります。
たくさんのメリットがあるにも関わらず、なぜファスティングが世の中に浸透していないのでしょうか。
また、ファスティングをする際の注意点はあるのでしょうか。
今回は、この2点について、まとめてみます。
ファスティングが浸透していない理由
もし、あなたが肥満や高血圧、糖尿病を患っていて、医者を受診したとします。
また、現在、あたなは肥満や高血圧、糖尿病で医者に通院しています。
担当の医者は、あたなたにファスティングを勧めるでしょうか。
間違いなく「No」だと思います。
あなたの担当医がファスティングを勧めない理由や
ファスティングが浸透しない理由には、次の3つがあります。
①世界においても、日本においても、朝昼夕の3食+間食が、文化に深く根付ているから。
子供の頃から「朝ごはんをしっかり食べるように!」と言われ、
15時になったら「15時のおやつですよ!」と言われます。
朝昼夕の3食を食べることと、15時のおやつを食べることが習慣、当たり前になっています。
そのため、朝食を抜いて、14~18時間の絶食時間を作るような間欠的ファスティングに、
誰しもが抵抗を感じます。
②ほとんどの医者がファスティングを指導できるような教育を受けていないから。
間欠的ファスティングには様々なメリットがあるにも関わらず、
ほとんど(ほぼ全てと言っても過言ではないかもしれません)の医者は、ファスティングの指導ができません。
私も10年以上医者をやらせてもらっていますが、ファスティングの指導をしたことはありませんでした。
私を含めて、多くの医者が、
太っていたら、食べる量を減らして、運動するようにと指導し、
血圧が高ければ、降圧薬を処方し、
血糖値が高ければ、糖尿病の薬を処方し、
コレステロールが高ければ、コレステロールの薬を処方しているのです。
間欠的ファスティングを、上手く行うことができれば、
肥満、高血圧、糖尿病、脂質異常症の全てがよくなる可能性があります。
③飽食の時代、巨大な市場
今日、日本を含めて発展している国では、いつ・どこでも食べ物が手に入ります。
また、食べ物を流通させる巨大な市場があります。
いつ・どこでも食べ物が手に入るから、
お腹が空いたら、つい食べてしまう、つい飲んでしまうのです。
また、巨大な市場にとって、食べ物の消費量が減ったら経済に影響する可能性があります。
国の政策として、間欠的ファスティングをして、食べ物の消費量を減らそう、とは言えないわけです。
間欠的ファスティングで注意しておくこと
間欠的ファスティングを行うと、次のような副作用があります。
空腹感
イライラ感
集中力の低下
などです。
このような副作用が起きると、間欠的ファスティングを中止してしまう場合があります。
しかし、これらの副作用は、1か月以内になくなります。
つまり、間欠的ファスティングに慣れてくると、このような副作用はなくなります。
このことは、間欠的ファスティングを始める前に、ぜひ知っておきたいことです。
いかがでしたでしょうか。
今後も、ファスティングについては引き続き勉強したいと思います。
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ドクれいでした。それでは、また。