こんにちは、ドクレイです。今回は前回に引き続き、肥満を改善するための方法、減量するための具体的な方法を説明していきます。より詳細に勉強したい方は、私がお勧めしている書籍を実際に読んでいただけると幸いです。
前回の記事はこちらです。
パッと読むための目次
③良い脂質を食べ、悪い脂質を減らす
脂質については詳しく説明しようとすればするほど難しくなってしまいます。大事な部分だけ、わかりやすように説明できればと思います。
まず、脂質は身体にとって非常に大事です。必須脂肪酸、必須アミノ酸はありますが、必須炭水化物という言葉はありません(脂肪酸=脂質、アミノ酸=タンパク質と、ここでは考えてください)。脂質はエネルギーとしての役割だけでなく、細胞を覆っている細胞膜や、hホルモンの合成にも使用されています。身体に37兆個もある全ての細胞の細胞膜に脂質が使われているのです。
脂質はヒトにとって必須ですが、現代人は悪い脂質をたくさん食べ、良い資質を少量しか食べていません。ですので、食べる脂質のバランスを考えることが大事です。では、何が良い資質で、何が悪い脂質なのでしょうか。
身体に良い資質
・飽和脂肪酸
植物性(パームオイル、ココナッツオイル)
動物性(バター、乳製品、牛脂、ラード)
・ω3脂肪酸
EPA、DHA、えごま油、亜麻仁油
・ω9脂肪酸
オリーブオイル、ナッツ、アボカド
身体に悪い脂質
・ω6脂肪酸
植物油、コーン油、大豆油、紅花油(サフラワーオイル)、
ひまわり油、菜種油(キャノーラオイル)など
・トランス脂肪酸(硬化油)
マーガリン、ショートニングなど
ここでは飽和脂肪酸や不飽和脂肪酸、不飽和多価脂肪酸などの説明はしませんが、ざっくり飽和脂肪酸、ω(オメガ)3脂肪酸、ω6脂肪酸、ω9脂肪酸、トランス脂肪酸という5つの資質の名前を知っていただければよいと思います。
身体に悪い脂質に、ω6脂肪酸とトランス脂肪酸を上げました。ω6脂肪酸は一般的には植物油、サラダオイルと呼ばれるものです。植物からできているから、サラダという名前がついているから、身体にいいというわけではありません。むしろω6脂肪酸は炎症油とも言われ、食べ過ぎは禁物です。圧縮、溶媒抽出、精製、精錬、漂白、脱臭という化学的な工程を経て大量生産され、価格が安いのが特徴です。ω6脂肪酸の脂質を選ぶ場合には、コールドプレス製法(低温圧搾製法)と言われる低温、圧力のみで抽出された商品を選択するのがよいと思います。
植物油やサラダオイルを固形にしたものが、トランス脂肪酸です。人工的に作り上げられたトランス脂肪酸は、悪玉コレステロールを上昇、善玉コレステロールを減少させ、心血管疾患のリスクを上昇させることが報告されています。マーガリンやショートニングがトランス脂肪酸の代表例です。絶対に避けた方がいいでしょう。
一方でもエネルギー源として、身体に必要な脂質としてもっと食べたよい脂質に、飽和脂肪酸、ω3脂肪酸、ω9脂肪酸を上げました。飽和脂肪酸は主に肉類や乳製品から摂取できるものです。EPA、DHAなどのω3脂肪酸は魚類などから、ω9脂肪酸はナッツ類などから摂取できます。自分がよく食べている脂質は、どのような脂質なのか考えてみてはいかがでしょうか。
いかがでしたでしょうか。今回は肥満を改善するステップとして③良い資質を食べ、悪い脂質を減らす を紹介しました。
健康資産は、全ての人が毎日運用している資産です。食事資産、睡眠資産、運動資産、マインド資産の4つの資産より成り立っている資産です。どれか一つの資産にでも負債をかかえると、健康資産のバランスが崩れます。日々の生活の中で、意識的に、そして正しく健康資産を運用しませんか。全ての人が毎日運用している健康資産。意識的に正しく運用し、人生の最大化を図りましょう。ドクレイでした。それではまた。