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『40歳からの予防医学』読んでみた

keep safe

 こんにちは。ドクレイです。今回は 森 遊麿 先生の本「40歳からの予防医学 医者が教える「病気にならない知識と習慣74」」を読んでみました。また、YouTubeの本要約Chさんの解説動画があったので、そちらも参考にしています。

 3種類の予防

 予防医学には3種類の予防があります。順番に一次予防、二次予防、三次予防です。

一次予防:病気にならないための行動

二次予防:病気の早期発見、早期治療

三次予防:病気からのリハビリ、再発の予防

 どの予防が最も大事でしょうか。もちろん3つとも大事な予防ですが、病気にならないにこしたことはありませんよね。というわけで、一次予防がもっとも大事だと私は考えます。

 では、病気にならないための行動を勉強したことがありますか。教わったことがありますか。ほとんどないのではないかと思います。実は医者も(少なくとも私は)、ほとんど勉強したことがないんです、一次予防について。

 健康診断で問題を指摘されて、病院を受診したとします。担当の先生に何と言われましたか。または、何と言われると思いますか。「食事に気をつけて、適度に運動をして、体重を落としてくださいね」、おそらくこのような言葉しかもらえないのではないかと思います。【それができないから受診してるんだよ。それが一番難しいんだよ。】あなたは、心の中で叫ぶはずです。

 医者は一次予防をあまり勉強していません。病気があれば、病気を診断して、病気を治療します(二次予防)。また、病気になった後にも薬を出してフォローしています(三次予防)。つまり、病気にならないための行動である一次予防について、あまり勉強していないと言っても過言ではありません。だから、アドバイスができないんです。

 では、どうすればいいのか。自分自身の健康リテラシー、ヘルスリテラシーを上げるしかないんです。現在はたくさんの健康関連の本や、YouTubeの動画などが存在します。よい医者を見つけることも大事ですが、自分自身で勉強して、実践してみることも大事なのではないかと思います。

がんを3種類に分ける

 高齢化社会が進んでおり、国民の3人に1人から2人に1人が”がん”で亡くなる時代です。人間には様々な臓器があり、どの臓器からも”がん”が発生する可能性はあります。しかし、この本では”がん”を大きく3つに分けて、わかりやすく解説しています。

  • 予防ができる癌
  • 早期発見・治療ができる癌
  • 予防や早期発見・治療が難しい癌

 予防ができる癌には、胃癌、ウイルス性肝癌、子宮頚癌の3つがあります。この3つは原因は明らかになっているので、その原因を排除することで癌になることを予防できます。胃癌の原因はピロリ菌、ウイルス性肝癌の原因はB型肝炎ウイルスやC型肝炎ウイルス、子宮頚癌の原因はヒトパピローマウイルスです。ピロリ菌は除菌療法が、B型肝炎ウイルスはウイルスを抑える治療、C型肝炎ウイルスはウイルスを排除できる治療法、ヒトパピローマウィルスはワクチンが存在します。

 早期発見・治療ができる癌には、胃癌、大腸癌、乳癌、肺癌、前立腺癌があります。胃癌はピロリ菌が原因のほとんどのためピロリ菌に感染している場合、除菌療法をした場合には、定期的は検査が勧められます。大腸癌には、便潜血反応検査といった検診がありますし、数年に1回の大腸カメラが勧めれます。乳癌にはマンモグラフィー検査が、ヘビースモーカーで肺癌のリスクがある方はCT検査が、前立腺癌に対してはPSA検査があります。ある年齢以上になると検診として受診ができるので、ぜひ検診制度を活用していただきたいです。

 予防や早期発見・治療が難しい癌には、膵臓癌、食道・咽頭癌、膀胱癌が挙げられています。膵臓癌は本当に早期発見が難しい癌だと私自身も思います。現在は検査機器のすさまじい発達があり、小さい癌が見つけられることも増えていますが、検査自体が患者さんにとって大変であること、どのような人を対象に、どのような間隔で検査を行ったらいいのか、など課題は多々あるのが現状です。

 今回は、私が特に重要だと感じた上記二点についてまとめさせていただきました。気になる方は是非本を読んでみたり、YouTubeの解説動画を見て下さい。

 健康資産は、全ての人が毎日運用している資産です。食事資産、睡眠資産、運動資産、マインド資産の4つの資産より成り立っている資産です。どれか一つの資産にでも負債をかかえると、健康資産のバランスが崩れます。日々の生活の中で、意識的に、そして正しく健康資産を運用しませんか。全ての人が毎日運用している健康資産。意識的に正しく運用し、人生の最大化を図りましょう。ドクレイでした。それではまた。