ドクれいブログ

コルチゾールとは、ストレスホルモンである

stress

こんにちは。ドクれいです。

健康資産、正しく運用していますか。

本日は、コルチゾールについて、勉強してみたいと思います。

「コルチゾール」は「ストレスホルモン」

であると、説明されることがよくあります。

もちろん、この説明に異議を唱えるつもりはありません。

しかし、その前にとても大事な、知っておくべき情報があります。それは、

「コルチゾール」は「生体において必須のホルモン」

である、ということです。

コルチゾールは、ストレスホルモンだから、少ない方がよい。

コルチゾールが、たくさん出ているから、身体の調子が悪い。

というように、「ストレス」というキーワードが全面に出てしまい、「コルチゾール=悪」という考える人が少なくないのではないでしょうか。

繰り返しますが、「コルチゾール=生体において必要不可欠なホルモン」です。

どのようなホルモン?いつ分泌されるの?

コルチゾールが、ストレスホルモンと言われるように、

コルチゾールは、身体的なストレス、精神的ストレスがかかるときに分泌されます。

狩猟採集時代で、動物の狩りに出かけている、と想像してください。

目の前に、獲物を見つけました。

今こそ、狩りを始めようする。獲物と闘い、獲物を殺し、その獲物を持ち帰りたい!!

そのためには、体中のエネルギーをかき集め、狩りに集中します。

その時に、分泌されるホルモンの1つが、コルチゾールです。

コルチゾールは、体中のエネルギーかき集める、体がエネルギーを利用できる状態にするホルモンなのです。

一日中、コルチゾールが出ている必要はない。

私たちは、1日の半分弱の時間を休息や、睡眠の時間としています。

休息や、睡眠時間にコルチゾールは必要ありません。

コルチゾールは、日内変動があるホルモンです(下記URL、図を参照)。

〔参考〕濱崎直孝、他訳:正しい検査の仕方-検体採取から測定まで、1998

http://www.crc-group.co.jp/crc/q_and_a/33.html

コルチゾールは、早朝に高く、夜には低いです。

目覚めとともに、一日が始まり(コルチゾールが上昇)、

睡眠とともに、一日が終わります(コルチゾールが低下)。

この点、医療者が、患者さんに説明する上でも難しいことです。

「私のストレスホルモンはどのくらい出ていますか?」

と質問されても、時間によって変化する値なので、答えることが難しいです。

不必要な時にコルチゾールが分泌されてしまうような行動は避けた方がよい。

ということは、お伝えしてもよいと思います。

不必要な時にコルチゾールが分泌されるとは、どのような時か。

それは、身体的ストレスや、精神的ストレスが、過度にかかっている時です。

  • 睡眠する前に、スマホやテレビによるブルーライトの光を浴びる。
  • 簡単に手に入る情報(災害や病気、経済ニュースや芸能ニュース)により不安を感じる。
  • 本来ならば不必要な多くのやらなくてはならない仕事・雑務に追われている。

このようなことに当てはまる場合には、不必要な時にコルチゾールが分泌されてしまっているかもしれません。

コルチゾールは生体にとって必要なホルモンです。

でも、24時間を通して、たくさんの量が必要なホルモンではありません。

必要な時に、必要な分だけ分泌されるのがよいホルモンです。

単なるストレスホルモンではありません。

全ての人が、毎日運用している健康資産。

正しく運用し、人生の最大化を図りましょう。

それではまた。ドクれいでした。